チャレンジ校を諦めた日

海を見つめるカモメ 中学受験

10月は息子のスケジュールはこんな感じでした

月・水・土:通常授業

火・木:過去問演習

金:休み(過去問演習の振り替えOK)

日:模試のある日のみ講座あり(過去問演習の振り替えOK)

6年生はいつでも塾に来てOKというスタイルでした

大事件が起こった

10月10日は、よく晴れたうすら寒い日でした

4時半になっても息子が帰宅せず、私はやきもきしながら時計が気になって仕方ありませんでした

5時に差しかかるころ、息子が何度もインターフォンを鳴らして帰宅

ランドセルを乱暴に床に置き「学校、ふざけんなよ!」と騒ぎ出したのです

なだめすかして軽食を食べさせると、息子はイライラした様子で話し始めました


その日、学校の水飲み場で6年生の男子が悪さをして廊下をビショビショにしたと他学年から通報が

クラスをまたいだグループで、先生たちが名乗り出るように促しましたが、挙手する生徒はおらず

そこで、連帯責任ということで男子だけが集められ、床掃除とトイレ掃除をさせられたということでした

「みんなが××のグループがやった!って怒ってた。僕たちは関係ないのに掃除させられたんだよ。

先生に言っても、本人たちが名乗り出ないからダメって言われて。

なんで、そんなことのために、塾に行くのが遅れないといけないんだよ!」

と息子は吐き捨てるように言った後、そのままリュックをひっつかみました

これはいかん、と私も身を乗り出し、息子を止めに

母「今日は過去問演習はやめたほうがいいよ

息子「はぁ!?」

母「そんなイラついた気持ちじゃ、納得のいく点数なんてとれない。

今日は頭を冷やす練習をしなさい

受験の時だって、イライラしたり、落ち込んだりしたらベストは出せないんだから

息子「本番まで時間ないだろ!

俺は行くよ!!」

もうこうなったら、息子は止めても聞かないので仕方ないと私も腹を括りました

この日の過去問演習はチャレンジ校の3回目、一番高い偏差値の日でした

帰宅後の息子は

息子は出かけるときとは打って変わって、しょぼんとした顔で帰宅してきました

息子「ママの言う通りだった。全然、できなかった。いや、いつもあそこの学校のは分らないんだけど、今日は集中できなくて

母「うん。そうだね。でも、今日は自分の心の状態がテストに左右するって分かっただけでもよかったじゃない?

いいんだよ。本番じゃなくてよかったね」

こうはいったものの、私の中では既にチャレンジ校は絶対に無理だろうなという気持ちがあったころで、どう出るかなぁとは思っていました

チャレンジ校をあきらめる

結果、算数の点数は6点。得意の国語が辛うじて54点で受験者平均。社会は37点。理科も16点でした。

惨敗という言葉で飾ることもできず、息子は打ちのめされていました

そして、私は絶対に言ってはいけない言葉を息子に言ってしまったのです

母「この学校、無理かもしれないね。……やめようか?

息子「………………うん」


このすぐ後に個人面談を申し込みました(息子塾では9月以降はいつでも面談OK)

私は先生にチャレンジ校を断念すると話しました

こちらの決めたことには基本的にOKを出してくれていた先生でしたが、私の言葉に渋い顔でハッキリと答えました

先生「僕はチャレンジ校を諦めることはお勧めできません

母「あの点数、どうにもならないですよ。頑張ってはいるんです。

でも、チャレンジも第一志望も、第二志望も、一校たりとも合格点に届かないのが……」

可哀そうで、という言葉を私はその時、飲み込みました

息子が頑張っていることを『可哀そう』という言葉で表現しようとした自分自身が許せなかったのです

先生はしばらく沈黙していましたが、ゆっくりと口を開きました

先生「分かりました。チャレンジ校はお休みにしましょう。でも、僕は彼に挑戦してほしいと思っています。

何故かというと、○○校(第一志望)に行きたいなら、そこより高偏差値の学校を目指さないと、やっぱり合格できないんです

そして、この時期に点数が出ないことに焦らないでください。まだ10月ですよ?」

先生は本当に残念という顔で、私に何度も念押ししてくれたのをよく覚えています

チャレンジ校は挑戦できたのか?

結局、息子は第一志望校も第二志望校も一周目では合格点へ到達することができず、チャレンジ校の過去問を解くことはこの後、ありませんでした

でも、今は間違いなく言えます

チャレンジ校を私が諦めさせるべきではありませんでした

息子が考えて結論を出す時間があったのに、親の私が先走ってしまった

その焦りが息子に対して「この学校、無理かもしれないね。……やめようか?」という同意を促す表現になってしまった

息子との受験の日々の中で、私が一番後悔していることです

もし、あの時に戻れるなら、あの言葉だけは言わないのにと今も思い出します


しかし、この日の一件で息子は自分の精神状態がテストの結果を左右するということを、強く意識してくれようになりました

それ以後は体調の悪い日や、学校で理不尽なことがあった日は、自ら過去問演習を断ることも

塾の先生はそれに対して「問題ないよ。しっかり休みなさい。金曜に振り替える?」と、いつでも息子に前向きな言葉をかけてくれました

いつも負け戦でしたが、母子ともに様々なことを学ばされました

終わりに

本番直前と違い、覚悟がまだ決まりきらない秋は苦しいことが多かったです

けれど、ただ焦るだけの私と違い、息子はちゃんと前に進んでいたなと今は思っています

朝の窓辺

朝の5時に起きてゲームを始めたのもこのころでした

自分のやりたいことと勉強に対して、折り合いがピシッとついたころから、いい方向に歯車が回転したように思います

朝の5時からゲームについては「朝の勉強はいいものだ。早起きの秘術も教えます!」で書きましたが、我が家には最適解でした

家庭の数だけ正解がある中学受験は、周囲の情報や、過去問と模試の出来に、親子で気持ちが振り回される時期だと思います

だからこそ「焦らない」だけで結果がちがってくると感じています

本日もお読みくださり、ありがとうございました

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験体験記へにほんブログ村

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へにほんブログ村

にほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました